運管試験対策

運行管理者試験の合格を目指す方へ

運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:1065

問 運行管理者は複数の荷主からの運送依頼を受けて、下のとおり4日にわたる2人乗務による運行計画を立てた。この2人乗務を必要とした根拠についての【次の1~3の下線部の運行管理者の判断について、正しいものをすべて】選びなさい。なお、解答にあたっては、<4日にわたる運行計画>に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

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 1.1人乗務とした場合、1日についての拘束時間及び休息期間が「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)に違反すると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

2.1人乗務とした場合、すべての日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が改善基準に違反すると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

3.1人乗務とした場合、連続運転時間が改善基準に違反すると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

 

 

 

 

 

 

 

正解1,3

1.適切。(1日についての拘束時間及び休息期間が改善基準に違反している)

<拘束時間>

・1日目:4時~20時=16時間

・2日目:6時~20時30分=14時間30分

・3日目:6時~20時30分+4日目の4時~6時=16時間30分

・4日目:4時~16時55分=12時間55分

<休息期間>

・1日目:終業20時~2日目の始業6時=10時間

・2日目:終業20時30分~3日目の始業6時=9時間30分

・3日目:終業20時30分~4日目の始業4時=7時間30分

 以上により、3日目の拘束時間及び3日目の休息期間が改善基準に違反している

 

2.適切でない。(すべての日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間は改善基準に違反していない)

1日目を特定日とした場合、特定日の前日が休日のため改善基準に違反していない。

2日目を特定日とすると、「特定日の前日(1日目)と特定日(2日目)の運転時間の平均」が(10時間+9時間)÷2=9.5時間、「特定日(2日目)と特定日の翌日(3日目)の運転時間の平均」が(9時間+9時間)÷2=9時間であり、「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」については、9時間を超えていないので、改善基準に違反していない。

3日目を特定日とすると、「特定日の前日(2日目)と特定日(3日目)の運転時間の平均」が(9時間+9時間)÷2=9時間、「特定日(3日目)と特定日の翌日(4日目)の運転時間の平均」が(9時間+8時間)÷2=8.5時間であり、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」と「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」のどちらも9時間を超えていないので、改善基準に違反していない。

4日目を特定日とした場合、特定日の翌日が休日のため改善基準に違反していない。

 

3.適切(4日目の連続運転時間が改善基準に違反している)

1日目~3日目については、すべての運転が連続4時間以下であり、なおかつ、運転後には30分以上の運転の中断をしているため、改善基準に違反していない。

4日目の運転状況をみると、2回目の休憩時間が10分未満(5分)のため、運転中断の時間とは扱われない。結果、3回目の運転以降の運転状況は「運転3時間(3回目の運転:1時間30分+4回目の運転:1時間30分)⇒休憩20分⇒運転2時間」となり、「30分以上の運転中断」をする前に運転時間の合計が4時間を超えており(=5時間)、連続運転時間が4時間を超えているため、改善基準に違反している

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