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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:570

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問 運行管理者は複数の荷主からの運送依頼を受けて、下のとおり4日にわたる2人乗務による運行計画を立てた。この2人乗務を必要とした根拠についての次の1~3の下線部の運行管理者の判断について、正しいものをすべて選びなさい。

1.1人乗務とした場合、1日についての最大拘束時間が「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)の限度を超えると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

2.1人乗務とした場合、連続運転時間が改善基準の限度を超えると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

3.1人乗務とした場合、2日目を起算日として特定した場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が改善基準の限度を超えると判断して、当該運行には交替運転者を配置した。

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答え:3

1.誤り。改善基準4条1項2号によると、「1日についての最大拘束時間は16時間とすること」とされている。
 1日目~4日目までの各日の拘束時間を見ると、1日目は15時間(始業4時~終業19時)、2日目は16時間(始業6時~終業22時)、3日目は14時間30分(始業6時~終業20時30分)、4日目は14時間(始業6時~終業20時)であり、16時間を超えている日はないので、改善基準の限度を超えていない

2.誤り。改善基準4条1項4号によると、「連続運転時間(1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間)は、4時間を超えないものとすること」とされている。
 1日目~4日目までの各日の連続運転時間を見ると、連続運転時間が4時間を超えている日はないので、改善基準の限度を超えていない。なお、「運転の中断」とは、運転していない時間のことなので、休憩だけでなく荷積みや荷降しの時間も含まれる。

3.正しい。改善基準4条1項4号によると、「運転時間は、2日(始業時刻から起算して48時間をいう)を平均し1日当たり9時間を超えないものとする」とされている。
 1日の運転時間の計算に当たっては、特定の日を起算日として2日ごとに区切り、その2日間の平均とすることが望ましいが、特定日の最大運転時間が改善基準に違反するか否かは、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」と「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」が、ともに9時間を超えているかどうかで判断する。
 2日目を起算日として特定した場合の2日を平均して1日当たりの運転時間を見ると、「特定日の前日(1日目)と特定日(2日目)の運転時間の平均」が(10時間+10時間)÷2=10時間、「特定日(2日目)と特定日の翌日(3日目)の運転時間の平均」が(10時間+9時間)÷2=9.5時間であり、どちらも9時間を超えているため、改善基準の限度を超えている。

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