運管試験対策

運行管理者試験の合格を目指す方へ

運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:936

問 一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)又は事業用自動車の運転者(以下「運転者」という。)の過労運転の防止等に関する次の記述のうち、【誤っているものを1つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.事業者は、事業計画に従い業務を行うに必要な員数の運転者を常時選任しておかなければならず、この場合、選任する運転者は、日々雇い入れられる者、2ヵ月以内の期間を定めて使用される者又は試みの使用期間中の者(14日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く。)であってはならない。

2.事業者は、運転者等が有効に利用することができるように、休憩に必要な施設を整備し、及び運転者等に睡眠を与える必要がある場合にあっては睡眠に必要な施設を整備し、並びにこれらの施設を適切に管理し、及び保守しなければならない。

3.運転者は、疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれがあるときは、その旨を事業者に申し出なければならない。

4.事業者は、運行指示書の作成を要する運行の途中において、運行の開始及び終了の地点及び日時に変更が生じた場合には、運行指示書の写しに当該変更の内容を記載し、これにより運転者に対し電話その他の方法により、当該変更の内容について適切な指示を行わなければならない。この場合、当該運転者が携行している運行指示書については、当該変更の内容を記載させることを要しない。

 

 

 

 

 

 

 

正解4

4.誤り。事業者は、運行指示書の作成を要する運行の途中において、「運行の開始及び終了の地点及び日時」に変更が生じた場合には、運行指示書の写しに当該変更の内容を記載し、これにより運転者に対し電話その他の方法により当該変更の内容について適切な指示を行い、及び当該運転者が携行している運行指示書に当該変更の内容を記載させなければならない

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令和4年度第1回運行管理者試験(令和4年8月試験)の申請受付が始まりました!

運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:935

問 下の荷主からの運送依頼に基づいて、A営業所の運行管理者がア~ウの運行に関する計画を立てた。この運行計画を立てた際の運行管理者の判断に関する1~3の記述のうち、【適切なものをすべて】選びしなさい。

〔 荷主からの運送依頼事項 〕

A地点から重量が5,250キログラムの荷をB 地点まで往路運送し、復路はC地点から重量が5,000キログラムの荷をD地点に運送する。

〔 運行の計画 〕

ア 乗車定員2名で最大積載量6,000キログラム、車両総重量10,950キログラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。

イ 当日の当該運転者の始業時刻は7時とし、乗務前点呼後7時30分に営業所を出庫して荷主先のA地点に向かう。荷積み後B地点に向かうが、途中、最高速度が指定されていない高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。以下同じ。)のE料金所からF料金所までの間(この間の距離は180キロメートル)を連続2時間30分運転し、途中に5分の休憩を挟み、B地点には12時までに到着する。荷下ろし後荷主先C地点の休憩施設に向かい、当該施設において1時間の休憩をとる。

ウ C地点にて荷積み後、荷主先を14時30分に出発してD地点に向かい、高速自動車国道のG料金所からH料金所までの間(この間の距離は210キロメートル)を連続3時間運転し、荷主先の地点に18時45分までに到着する。荷下ろし後、当社営業所に19時20分までに帰庫し、乗務後点呼を受け19時50分に終業する。

(詳細は次図を参照)

〔 当該運転者の勤務状況 〕

ア 前日の勤務は、7時から19時までの勤務であり、拘束時間が12時間であった。その間の運転時間は9時間15分であり、当日までの休息期間は12時間であった。

イ 翌日の勤務は、8時から20時までの勤務であり、拘束時間を12時間とし、その間の運転時間は9時間を予定している。

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1.E料金所からF料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を2時間30分、及びG料金所からH料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を3時間と制限速度を考慮してそれぞれ設定したこと。

2.当日を特定日とした場合の2日を平均した1日当たりの運転時間が、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)に違反していないと判断したこと。

3.当日の運行計画における連続運転時間の中断方法は、「改善基準」に違反していないと判断したこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解1,2

1.適切。本運行に使用する自動車のように「車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の貨物自動車」の場合、最高速度が指定されていない高速道路における最高速度は時速80kmとされている。

時速80kmで2時間30分走行した場合、80km/h×2.5時間=200kmの距離を走行することができるので、E料金所~F料金所間(距離180km)の運転時間を2時間30分と設定したことについては適切である。

また、時速80kmで3時間走行した場合、80km/h×3時間=240kmの距離を走行することができるので、G料金所~H料金所間(距離210km)の運転時間を3時間と設定したことについても適切である。

なお、本設問については、上記の解法の他に「運転時間」や「平均速度」から正誤判断することも可能だが、最も計算が簡単な「走行距離」から解答している。

2.適切。(運行当日を特定日とした場合の2日を平均した1日当たりの運転時間は、改善基準に違反していない)

運行前日の運転時間が9時間15分、当日の運転時間の合計が8時間55分であり、翌日の運転時間は9時間を予定しているので、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」は、(9時間15分+8時間55分)÷2で9時間を超えているが、「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」は、(8時間55分+9時間)÷2で9時間を超えていないため、改善基準に違反していない。

3.適切でない。(連続運転時間の中断方法は、改善基準に違反している)

往路の運転状況を見ると、高速道路走行後の休憩は10分未満(5分)であるため運転の中断時間として扱われないので、往路の運転状況は、〔運転10分⇒運転中断20分(荷積み)⇒運転3時間10分(一般道路40分+高速道路2時間30分)⇒運転45分…〕となり、「30分以上の運転中断」をする前に運転時間の合計が4時間を超えている(=4時間5分)。したがって、連続運転時間が4時間を超えているため、改善基準に違反している

また、復路についても、C地点出発後、連続運転4時間(一般道路30分+高速道路3時間+一般道路30分)の後に30分以上の運転中断をしていない

したがって、改善基準に違反している

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:934

問 労働基準法(以下「法」という。)の定めに関する次の記述のうち、【誤っているものを1つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.平均賃金とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の所定労働日数で除した金額をいう。

2.法で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効とする。この場合において、無効となった部分は、この法で定める基準による。

3.使用者は、労働契約の締結に際し、労働者に対して賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならない。この明示された労働条件が事実と相違する場合においては、労働者は、即時に労働契約を解除することができる。

4.使用者は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり療養のために休業する期間及びその後30日間並びに産前産後の女性が法第65条(産前産後)の規定によって休業する期間及びその後30日間は、解雇してはならない。

 

 

 

 

 

 

 

正解1

1.誤り。平均賃金とは、算定すべき事由の発生した日以前3ヵ月間に労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除した金額をいう。

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:933

問 道路交通法に定める最高速度違反行為についての次の文中、A、B、C、Dに入るべき字句として【いずれか正しいものを1つ】選びなさい。

 車両の運転者が最高速度違反行為を当該車両の使用者(当該車両の運転者であるものを除く。以下同じ。)の【 A 】した場合において、当該最高速度違反行為に係る車両の使用者が当該車両につき最高速度違反行為を防止するため必要な【 B 】を行っていると認められないときは、当該車両の使用の本拠の位置を管轄する公安委員会は、当該車両の使用者に対し、最高速度違反行為となる運転が行われることのないよう運転者に【 C 】することその他最高速度違反行為を防止するため必要な措置をとることを【 D 】することができる。

A  1.業務に関して    2.責務に関して

B  1.情報の管理     2.運行の管理

C  1.指導し又は助言   2.命令

D  1.勧告        2.指示

 

 

 

 

 

 

 

正解 A1 B2 C1 D2

車両の運転者が最高速度違反行為を当該車両の使用者(当該車両の運転者であるものを除く。以下同じ。)の(A=業務に関して)した場合において、当該最高速度違反行為に係る車両の使用者が当該車両につき最高速度違反行為を防止するため必要な(B=運行の管理)を行っていると認められないときは、当該車両の使用の本拠の位置を管轄する公安委員会は、当該車両の使用者に対し、最高速度違反行為となる運転が行われることのないよう運転者に(C=指導し又は助言)することその他最高速度違反行為を防止するため必要な措置をとることを(D=指示)することができる。

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:932

問 自動車の検査等についての次の記述のうち、【正しいものを1つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

 1.指定自動車整備事業者が交付した有効な保安基準適合標章を自動車に表示している場合であっても、当該自動車に自動車検査証を備え付けなければ、これを運行の用に供してはならない。

 2.自動車の使用者は、自動車の長さ、幅又は高さを変更したときは、道路運送車両法で定める場合を除き、その事由があった日から30日以内に、当該事項の変更について、国土交通大臣が行う自動車検査証の記入を受けなければならない。

 3.国土交通大臣は、一定の地域に使用の本拠の位置を有する自動車の使用者が、天災その他やむを得ない事由により、継続検査を受けることができないと認めるときは、当該地域に使用の本拠の位置を有する自動車の自動車検査証の有効期間を、期間を定めて伸長する旨を公示することができる。

 4.自動車に表示されている検査標章には、当該自動車の自動車検査証の有効期間の起算日が表示されている。

 

 

 

 

 

 

 

正解3

1.誤り。指定自動車整備事業者が交付した有効な保安基準適合標章を自動車に表示している場合には、自動車検査証を備え付けなくても、当該自動車を運行の用に供することができる

2.誤り。自動車の使用者は、記述のように自動車検査証の記載事項について変更があったときは、その事由があった日から15日以内に、当該事項の変更について、国土交通大臣が行う自動車検査証の記入を受けなければならない。

4.誤り。自動車に表示されている検査標章には、当該自動車の自動車検査証の有効期間の満了する時期が記載されている。

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