運管試験対策

運行管理者試験の合格を目指す方へ

運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:931

問 次の自動車事故に関する記述のうち、一般貨物自動車運送事業者が自動車事故報告規則に基づく国土交通大臣への報告を【要しないものを1つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.事業用自動車が踏切を通過中、その先の道路が渋滞していたため前車に続き停車したところ、当該自動車の後部が踏切内に残った状態となり、そこに進行してきた列車と接触事故を起こした。

2.事業用自動車が左折したところ、左後方から走行してきた自転車を巻き込む事故を起こした。この事故で、当該自転車に乗車していた者に20日間の医師の治療を要する傷害を生じさせた。

3.事業用自動車の運転者が運転操作を誤り、当該事業用自動車が道路の側壁に衝突した後、運転席側を下にして横転した状態で道路上に停車した。この事故で、当該運転者が10日間の医師の治療を要する傷害を負った。

4.高速自動車国道を走行中の事業用けん引自動車のけん引装置が故障し、事業用被けん引自動車と当該けん引自動車が分離した。

 

 

 

 

 

 

 

正解2

1.報告を要する。本事故は「鉄道車両接触したもの」に該当するので報告を要する。

2.報告を要しない。「重傷者を生じた事故」があった場合には報告を要するが、ここでいう重傷とは「腕などの骨折や内臓の破裂」、「14日以上病院に入院することを要する傷害」又は「病院に入院することを要する傷害で医師の治療を要する期間が30日以上のもの」のことをいい、20日間の医師の治療を要する傷害を生じさせたもの」は、重傷者を生じた事故には該当しない

3.報告を要する。本事故は「自動車が転覆したもの」に該当するので、事故の報告を要する。なお、「転覆」とは「自動車が道路上において路面と35度以上傾斜したとき」をいうので、運転者席を下にして横転している本事故も該当する。

4.報告を要する。本事故は「故障により被けん引自動車の分離を生じたもの」に該当するので報告を要する。

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:930

問 荷主から貨物自動車運送事業者に対し、B地点で荷積みをし、C地点に12時に到着させるよう運送の依頼があった。これを受けて、運行管理者として運転者に対し当該運送の指示をするため、次に示す「当日の運行計画を策定するための前提条件」に基づき運行計画を立てた。

この運行に関する次のア~ウについて解答しなさい。なお、解答にあたっては、「当日の運行計画を策定するための前提条件」に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

 

〔当日の運行計画を策定するための前提条件〕

〇A営業所を出庫し、30キロメートル離れたB地点まで平均時速30キロメートルで走行する。

〇B地点において30分間の荷積みを行う。

〇B地点から180キロメートル離れたC地点までの間、一部高速自動車国道を利用し、平均時速45キロメートルで走行して、C地点に12時に到着する。

〇荷下ろし後、1時間の休憩をとる。休憩後、A営業所に帰庫するため、C地点を13時30分に出発、一部高速自動車国道を利用し、150キロメートル先のD地点まで平均時速50キロメートルで走行して到着後、15分の休憩をとる。

〇D地点からA営業所まで平均時速30キロメートルで走行して、A営業所に17時45分に帰庫する。

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ア C地点に12時に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻について、次の1~4の中から【正しいものを1つ】選びなさい。

1.6時30分 2.7時00分 3.7時30分 4.8時00分

イ D地点とA営業所の距離について、次の1~4の中から【正しいものを1つ】選びなさい。

1.15キロメートル 2.30キロメートル

3.45キロメートル 4.60キロメートル

ウ 当日の全運行において、連続運転時間は「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に照らし、違反しているか否かについて、次の1~2の中から【正しいものを1つ】選びなさい。

1.違反していない 2.違反している

 

 

 

 

 

 

 

 

正解ア1 イ2 ウ1

ア.C地点に12時に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻

「C地点に12時に到着させるためにふさわしいA営業所の出庫時刻」を求めるには、「A営業所~C地点までの所要時間」を求める必要がある。

運転時間は「距離÷時速」で求めることができるので、A営業所~B地点までの運転時間が30km÷30km/h=1時間、B地点~C地点までの運転時間が180km÷45km/h=4時間であり、A営業所~C地点までの所要時間は5時間30分(A営業所~B地点まで運転1時間+B地点での荷積み30分+B地点~C地点まで運転4時間)であることがわかる。

したがって、A営業所の出庫時刻は、C地点到着時刻である12時の5時間30分前であり、6時30分となる。

イ.D地点とA営業所間の距離

「D地点とA営業所間の距離」を求めるには、「D地点~A営業所の運転時間」を求める必要がある。

C地点~D地点までの運転時間が150km÷50km/h=3時間なので、D地点の到着は16時30分、出発は16時45分であることがわかる。そして、A営業所への帰庫が17時45分なので、D地点~A営業所の運転時間は1時間である。

距離は「時速×運転時間」で求めることができるので、D地点~A営業所の距離は30km/h×1時間=30kmとなる。

ウ.連続運転時間の違反の有無

連続運転時間は4時間を超えてはならない。

本運行の運行計画をみると、連続運転時間は4時間を超えていないので、改善基準に違反していない

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:929

問 下表は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の1ヵ月の勤務状況の例を示したものであるが、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)に定める運転時間に関する次の記述のうち、【正しいものを1つ】選びなさい。なお、1人乗務とし、「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があり、下表の1ヵ月は、当該協定により1ヵ月についての拘束時間を延長することができる月に該当するものとする。

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1.当該5週間のすべての日を特定日とした2日を平均し1日当たりの運転時間(以下「1日当たりの運転時間」という。)及び2週間を平均し1週間当たりの運転時間(以下「1週間当たりの運転時間」という。)は、改善基準に違反しているものがある。

2.1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがあるが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはない。

3.1日当たりの運転時間は改善基準に違反しているものはないが、1週間当たりの運転時間は改善基準に違反しているものがある。

4.1日当たりの運転時間及び1週間当たりの運転時間は、改善基準に違反しているものはない。

 

 

 

 

 

 

 

正解1

運転時間は、2日を平均し1日当たり9時間、2週間を平均し1週間当たり44時間を超えてはならない。

1日の運転時間の計算に当たっては、特定の日を起算日として前後2日ごとに区切り、その2日間の平均を算出し、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」と「特定日と特定日の翌日の運転時間の平均」が、ともに9時間を超えている場合は改善基準に違反していることになる。(※「どちらも9時間を超えていない場合」や「どちらか一方だけが9時間を超えている場合」は違反にはならない)

また、1週間の運転時間については、特定の日を起算日として2週間ごとに区切り、その2週間ごとに平均を計算し、「2週間を平均した1週間当たりの運転時間が44時間を超えている場合」は改善基準に違反していることになる。

 「2日を平均し1日当たりの運転時間」については、11日を特定日とした場合、「特定日の前日(10日)と特定日(11日)の運転時間の平均」が(10時間+9時間)÷2=9.5時間、「特定日(11日)と特定日の翌日(12日)の運転時間の平均」が(9時間+10時間)÷2=9.5時間であり、どちらも9時間を超えているため、改善基準に違反している

 「2週間を平均し1週間当たりの運転時間」については、「第1週~第2週の運転時間の平均」が(48時間+44時間)÷2=46時間であり、44時間を超えているため、改善基準に違反している

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:928

問 道路交通法に定める合図等についての次の記述のうち、【誤っているものを2つ】選びなさい。

1.停留所において乗客の乗降のため停車していた乗合自動車が発進するため進路を変更しようとして手又は方向指示器により合図をした場合においては、その後方にある車両は、その速度を急に変更しなければならないこととなる場合にあっても、当該合図をした乗合自動車の進路の変更を妨げてはならない。

2.車両(自転車以外の軽車両を除く。以下同じ。)の運転者が同一方向に進行しながら進路を左方又は右方に変えるときの合図を行う時期は、その行為をしようとする地点から30メートル手前の地点に達したときである。

3.車両の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為を終わるまで当該合図を継続しなければならない。(環状交差点における場合を除く。)

4.車両の運転者が左折又は右折するときの合図を行う時期は、その行為をしようとする地点(交差点においてその行為をする場合にあっては、当該交差点の手前の側端)から30メートル手前の地点に達したときである。(環状交差点における場合を除く。)

 

 

 

 

 

 

 

正解1,2

1.誤り。停留所において乗客の乗降のため停車していた乗合自動車が発進するため進路を変更しようとして合図をした場合においては、その後方にある車両は、その速度又は方向を急に変更しなければならないこととなる場合を除き、当該合図をした乗合自動車の進路の変更を妨げてはならない。

2.誤り。車両の運転者が同一方向に進行しながら進路を左方又は右方に変えるとき(=いわゆる進路変更)の合図を行う時期は、その行為をしようとする時の3秒前のときである。

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:927

問 自動車の検査等に関する次の記述のうち、【正しいものを2つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

1.自動車運送事業の用に供する自動車は、自動車検査証を当該自動車又は当該自動車の所属する営業所に備え付けなければ、運行の用に供してはならない。

2.自動車の使用者は、継続検査を申請する場合において、道路運送車両法第67条(自動車検査証の記載事項の変更及び構造等変更検査)の規定による自動車検査証の記入の申請をすべき事由があるときは、あらかじめ、その申請をしなければならない。

3.初めて自動車検査証の交付を受ける貨物の運送の用に供する事業用自動車であって、車両総重量8トン未満の自動車の当該自動車検査証の有効期間は1年である。

4.自動車検査証の有効期間の起算日は、当該自動車検査証を交付する日又は当該自動車検査証に有効期間を記入する日とする。ただし、自動車検査証の有効期間が満了する日の1ヵ月前から当該期間が満了する日までの間に継続検査を行い、当該自動車検査証に有効期間を記入する場合は、当該自動車検査証の有効期間が満了する日の翌日とする。

 

 

 

 

 

 

 

正解2,4

1.誤り。自動車検査証は当該自動車に備え付けるのであって、営業所ではない。自動車運送事業の用に供する自動車の場合でも同様である。

3.誤り。初めて自動車検査証の交付を受ける車両総重量8トン未満の貨物自動車については、当該自動車検査証の有効期間は2である。

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