運管試験対策

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運行管理者試験【貨物】過去問ランダム演習:824

問 下図は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の3日間の勤務状況の例を示したものであるが、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下、「改善基準」という。)に定める拘束時間及び連続運転の中断方法に関する次の記述のうち、正しいものをすべて選びなさい。

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1.各日の拘束時間は、1日目は12時間35分、2日目は11時間10分、3日目は12時間15分である。

2.各日の拘束時間は、1日目は12時間35分、2日目は13時間10分、3日目は12時間15分である。

3.連続運転の中断方法が改善基準に違反している勤務日は、1日目及び3日目であり、2日目は違反していない。

4.連続運転の中断方法が改善基準に違反している勤務日は、2日目及び3日目であり、1日目は違反していない。

 

 

 

 

 

 

 

正解2,3

(1)各日の拘束時間について

1日の拘束時間は、「始業時刻から起算して24時間のなかで拘束されていた時間」をいう。したがって、各日の拘束時間は以下のようになる。

・1日目:5時40分~18時15分=12時間35分

・2日目:6時30分~17時40分+3日目の4時30分~6時30分=13時間10分

・3日目:4時30分~16時45分=12時間15分

 

(2)連続運転時間について

連続運転時間は、4時間を超えてはならない。

1日目の後半(5回目の運転以降)を見ると、〔運転3時間⇒休憩10分⇒運転1時間10分〕という運転状況であり、「30分以上の運転中断」をする前に運転時間の合計が4時間を超えている(=4時間10分)。したがって、連続運転時間が4時間を超えているため、改善基準に違反している

2日目は、4時間を超える連続運転はみられず、改善基準に違反していない。

3日目の途中(3回目の運転以降)を見ると、〔運転1時間⇒休憩5分⇒運転2時間⇒荷下ろし20分⇒休憩5分⇒運転2時間〕という運転状況であるが、10分未満の休憩等は運転中断の時間として扱われないため、最初の休憩5分は運転中断の時間とはならない(※2回目の5分休憩については、20分の荷下ろしの後に休憩しているため、合計25分の運転中断となる)。以上を踏まえると、運転状況は〔運転3時間(運転1時間+運転2時間)⇒運転中断25分(荷下ろし20分+休憩5分)⇒運転2時間〕となり、「30分以上の運転中断」をする前に運転時間の合計が4時間を超えている(=5時間)。したがって、連続運転時間が4時間を超えているため、改善基準に違反している

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