問 適切な車間距離の確保等についての運転者に対する指導に関する次の記述のうち、適切なものをすべて選びなさい。
1.時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知し、ブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とすると、当該自動車の空走距離は、15メートルとなることを指導している。
2.時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を9メートルとすると、当該自動車の停止距離は24メートルとなることを指導している。
3.他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
答え:1,2
1.適切。54km=54,000m、1時間=60分=3,600秒なので、このトラックは、3,600秒(1時間)で54,000m(54km)走行することになる。したがって、空走距離(=1秒間に走行する距離)は、54,000m÷3,600秒=15mとなり、本肢は適切である。
2.適切。停止距離(危険を認知してから停止するまでに走行した距離)は、空走距離+制動距離で求めることができる。肢1の解説により空走距離は15mなので、停止距離は、空走距離15m+制動距離9m=24mとなり、本肢は適切である。
3.適切でない。他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と停止距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、少なくとも停止距離以上の距離の車間距離を保って運転するよう指導する。